HbA1cは、過去1～2か月の平均血糖値を示す指標です。血液中のヘモグロビン（赤血球のたんぱく質）にブドウ糖が結合した割合を数字で表します。
なぜHbA1cが大事？
・血糖値の長期コントロール状況がわかる
→その場で測る血糖値（空腹時血糖・食後血糖）よりも長期的な状態を反映。
・糖尿病の診断・治療の指標となる
→高いほど血糖コントロール不良と判断される。
基準値の目安
一般的な基準としては以下がよく使われます：
HbA1c値 状態
5.5%未満 正常
5.6～5.9% 境界（糖尿病予備軍）
6.0～6.4% 糖尿病の可能性
6.5%以上 糖尿病が強く疑わられる
＊医療機関やガイドラインで若干の違いがあります。
高いとどうなる？
HbA1cが高い状態が続くと、以下の合併症リスクが上昇します。
・動脈硬化
・心筋梗塞・脳梗塞
・腎臓病（腎不全）
・網膜症（視力障害）
・神経障害（しびれ、痛み）
下げるためのポイント
１．食事
・糖質（白米、パン、麺類をとりすぎない
・野菜・海藻・きのこ→食物繊維を増やす
・揚げ物・加工食品を控えめに
・GI値の低い食品を選ぶ（玄米、そば、豆腐など）
2．運動
・ウォーキング・筋トレが特に効果的
・食後の軽い運動（10～20分）が血糖ピークを抑える
3.睡眠・ストレス
・睡眠不足は血糖を上げやすい
・ストレスホルモンも血糖を上げる
4.医師の指導のもと治療
・薬（メトホルモン、SGLT2阻害薬、GLP-1など）
・薬は自己判断では絶対に増減しないこと
HbA1cはどれくらいで変わる？
赤血球の寿命が120日なので、
１～２か月の生活改善で数値が動き始めます。
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