坐骨神経痛とは?

坐骨神経は人体で最も太く長い神経で、

・腰(腰椎)から出て

・お尻を通り

・太もも・ふくらはぎ・足先へと伸びています。

主な症状

・腰からお尻太ももの裏、ふくらはぎ、足先にかけての痛み

・しびれや感覚の鈍さ

・足が冷たい・灼けるように熱い感覚

・長時間座っていられない

・歩行がつらい、足に力が入りにくい

片側に出ることが多いのが特徴です。

主な原因

  原因        特徴

椎間板ヘルニア     若~中年に多い、動作で強く痛む

脊柱管狭窄症      中高年に多い、長く歩けない・前かがみで楽

梨状筋症候群      お尻の筋肉が硬くなり神経を圧迫

変形性脊椎症・すべり症 加齢による骨の変形

改善方法

日常できるケア

・長時間同じ姿勢を避ける

・お尻や太もものストレッチ

・体感(腹筋・背筋)を鍛える

・冷え対策

治療

・理学療法(リハビリ・ストレッチ)

・牽引、電気療法

・ブロック注射

・症状が重い場合は手術

予防のポイント

・正しい姿勢を意識

・適度な運動習慣

・冷えない身体づくり

・体重管理で腰への負担を減らす。

✔坐骨神経に対する「サプリ・栄養補助」の考え方

・「サプリだけで坐骨神経痛が治る」という強い証拠は、現在の所十分ではない。あるレビューでは「サプリ(例:マグネシウム、ビタミン、ハーブなど)が坐骨神経痛に効く」という論文はあるが、十分な品質データはないとされる。

・ただし、神経の健康や筋肉・骨格サポートという観点から、栄養を整えること自体は有用とされることがあります。例えば、ビタミンB群、マグネシウム、抗炎症作用のある成分(例:ターメリックなどのハーブ)が「神経の健康」「筋肉・関節の炎症軽減」の補助として挙げられることもあります。

・つまりサプリは「補助」の位置づけ。ストレッチ/運動、姿勢改善、生活習慣見直しなどと組み合わせて使うのが現実的です。

注意:サプリの種類・量によっては効果がないか、あるいは過剰摂取で問題になる可能性、もあるため、「医師や薬剤師に相談」するのが望ましいです。



坐骨神経痛向けの「ストレッチ/運動」メニュー

以下は、自宅で比較的安全にでき、坐骨神経痛の改善や緩和を目的としたストレッチです。

※「痛みが強い時」は無理せず医療機関へ。

代表的ストレッチ

梨状筋ストレッチ(仰向け4の字)

・仰向けに寝て、痛みのある側の足の足首を、反対側の太ももにのせて「4の字」を作る。

・そのまま太もも裏または腰を抱えるようにして。ゆっくり胸のほうへ引き寄せる。お尻の奥~股関節あたりに伸びを感じる。20~30秒保持。反対側も同様に。

ハムストリングストレッチ(太ももの裏)

・床に座って片脚を伸ばし、つま先を天井に向け、上体をゆっくり前に倒して太ももに裏~ふくらはぎを伸ばす。20~30秒キープ。反対脚も同様に。

・また、立った状態で片脚を椅子や台に乗せて行う方法もあります。

膝抱えストレッチ(腰から背中の緊張軽減)

・仰向けに寝て膝を胸に引き寄せ、腰~背中の筋肉・関節の緊張を和らげる。数秒~10秒ほどキープ

・背骨や脊柱管への圧迫を軽減し、神経の通りを改善する効果が期待されることがあります。

サプリ+ストレッチの組み合わせ方と注意点

ストレッチ・運動を中心に:まずは筋肉関節の柔軟性改善、血行促進、神経圧迫の軽減を目指す。

サプリは補助として:たとえば、栄養バランスが乱れている人や食事だけでは不足しがちな人の補助として使う。神経や筋肉の健康維持が目的。

・継続が大事:ストレッチもサプリも「1回で治る」ものではなく、継続的に行うことで効果を期待する。

・無理しない:痛みが強いとき、急性期には無理せず休む。また、ストレッチのフォームを間違えると逆効果になる可能性あり。

・医学的相談:サプリの摂取や強めのストレッチ、運動を始める前には、できれば専門医や理学療法士に相談。

◎おすすめの”やり方”の例(無理のない習慣として)

・毎日またはほぼ毎日、上記のストレッチ(梨状筋ストレッチorハムストリングスor膝抱えストレッチ)を、1~2種づつ10~15分

・食事に気を付けつつ、必要であればビタミンB群・マグネシウムなどのサプリを検討。ただし過剰な期待はせず、補助として。

・座りっぱなし・同じ姿勢を避ける。腰やお尻を冷やさないように注意。

・症状が悪化したら無理せず休んで医療機関受診

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